2013年6月11日火曜日

千葉市美術館「仏像半島」鑑賞と千葉駅周辺散策



今日は、台風の影響もあり、雨が降ったり止んだりのお天気。

「仏像半島―房総の美しき仏たち」

そのポスターのタイトルを見たときから気になっていた
展覧会を観に、千葉市美術館へ思い切って出かけた。

 





































会場に入るなり、まず迎えてくれたのは、
龍角寺(印旛郡栄町・天台宗)の薬師如来坐像(飛鳥時代後期作)。

旧山田寺の仏頭や法隆寺夢違観音にも通ずる
「白鳳仏のアルカイックスマイル」に、
ここで出合えるとは思わなかった。

衝撃だった。



鎌倉期は、三浦半島と房総半島は水路で通えば近い距離、
鎌倉幕府からの影響もあり、房総の仏教美術が熟していたことは想像できる。

しかし、飛鳥や平安の時代にも、このような洗練された仏像たちが
いらしたとは…。

都の地と離れた粗野な自然の中で暮らす人々を包み込むような、
おおらかさや温かさも、あわせて感じながら、会場を進む。



東光院(千葉市緑区・真言宗豊山派)の「伝七仏薬師如来挫像」は
33年に一度しか開帳しないそうだが、今回展覧会のために特別に
開帳されたという。

それも驚きであった!

















当時の人々の祈りのこころがストレートに伝わってきて、
感動は続いた。



千葉市美術館(平成7年オープン)の建物は、
昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物を
保存・修復・改修されたもの。

建設省設立50周年記念事業「公共建築百選」にも選ばれている。




 
 
 
建物を象徴するのは1-2階のさや堂ホール(ネオ・ルネッサンス様式)の空間。




 
美術館をあとにし、JR千葉駅を目指す。




「モノレールのある姿」が街にオリジナリティを与えている千葉駅付近。

駅前大通りを越えるレールの上に巨大アーチがかかっている。
平成11年にできた「セントラルアーチ」。

ケヤキ並木の向こう、広々とした歩道から見える姿は、
街全体をアートにしている。






 
 
 
駅前の交番のかたちもユニーク!

















駅を取り巻くバスターミナル付近では、頭上に、長い長い藤棚が続く。


緑と白い近代的駅舎の調和が創り出す都市景観に、
ちょっと立ち止まって、シャッターを押したくなってしまった。












































0 件のコメント:

コメントを投稿