2013年6月8日土曜日

演劇評論家・渡辺保さんの歌舞伎講座を聴く

ライトアップされた夜の歌舞伎座は、昼間とはまた違う顔。

怪しく美しく、見ていても飽きることがない。

気づいたらいつもシャッターを押している。














新しい歌舞伎座がオープンして2か月がたつ。

私と同じようにシャッターを押す人々が、今も歌舞伎座を取り巻いている。



東銀座に、歌舞伎座の姿がなくなってしまった3年間は、さみしかった。

「歌舞伎座新開場」を心待ちにしていた。

街に人に、どんな影響を及ぼすのかも楽しみだった。



開場してみて、同じように思っていた人が多かったことを実感する。



舞台上では、老いも若きも、歌舞伎役者たちが、

私たち観客以上の喜びを感じながら、覚悟をもって、演じている。



そうやって主客一体となった空間が、さらに感動を呼ぶ。



これだけ日本人に喜びを与えてくれる歌舞伎とは、

歌舞伎座の存在とは、なんなのだろう?



















演劇評論家・渡辺保さんの講座の案内を見つけた。



歌舞伎について生き字引のような人の話を聴いてみたくて、

日本橋三越前の「YUITO」というビルまで出かけていった。

























講座では、ビデオプロジェクターによる大画面に、

今は亡き中村歌右衛門(六代目)や市川團十郎(十二代目)の

舞台に立つ姿が映し出される。



画面に加える、講師の時々のコメントを聴いていると、

今は名優とうたわれている役者たちも、

その重たい名前の中に身を置きながら、

その都度、役柄と取りくみながら、

なんとか自分自身を探りだそうとしてきた、

ということを知る。



古典という型の中に学び、その型を打ち破りながら

同じように、今の若手たちもまた大きく育っていくのだろう。



新しい歌舞伎座に魂を入れるのは自分たちである、

という自覚を持って歩み始めた若手たち。



こうして伝統は受け継がれていくのだ。



















よき観客として、それを見守っていきたい。





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