暑い日差しを遮ってくれる木立があるのは嬉しい。
自然を取り入れながらの街並みづくりがされている、
東京駅丸の内周辺。
かつては、外堀と内堀の間の、江戸城内(=丸の内)だった。
大名たちが行き来した「大名小路」と呼ばれた場所である。
みずほ銀行本店から始まる、「丸の内仲通り」の植栽や街路樹は
特に種類や本数が多く、楽しませてくれる道である。
心地よい場所に人は集まり、人が集まるところに絆が生まれる。
そんな観点で街づくりがされているように思う。
丸の内仲通リを南に向かって歩いていく。
新丸ビル、丸ビルを過ぎて、現れるのが「ブリックスクエア」だ。
ここの中庭には、いつも気持ちよく寛ぐ人々の姿がある。
その一画に、「三菱一号館美術館」がある。
通り側から見た美術館の姿(撮影:2012/05/03)
斎藤コレクションを展示中だ
(第1期6/22~7/15 第2期7/17~8/11 第3期8/13~9/8)。
素晴らしい浮世絵コレクション。
春信、清長、歌麿など有名な絵師の、質の高い作品が並ぶ。
働く女性たちをとらえた歌麿の視点が新鮮だった。
この美術館の企画はいつも丸の内の街とコラボしている。
つまり、企画者が常に「街の中にある美術館」を意識しているのだ。
丸の内北口にある、もうひとつの美術館にも立ち寄ってみた。
新しくなった東京駅駅舎内にオープンした
「東京ステーションギャラリー」だ。
中に入れば、本物の赤煉瓦の壁にも出合える。
「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展を
開催中(6/8~7/15)。
クラウスの光のとらえ方と構図は、まさに印象派。
さわやかな印象の残る展覧会だった。
駅の美術館、これからも気軽にちょっと立ち寄ってみたいと思える、
空間であり続けてほしい。
現代の「大名小路」、江戸時代の人が見たら、どんな感想を言うだろうか。
結構喜んでくれるかもしれない。
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