2013年7月9日火曜日

岩波ホールにて映画「そしてAKIKOは」を観る

久しぶりの「岩波ホール」。
ここは、来るたびに何かをいただいて帰る場所。
学生の頃からポツリポツリとしか来ていないのだけれど、
1回1回の思い出が鮮やか。


























今年2月、83才で亡くなった高野悦子さん、
館内に貼られていた写真に手を合わせる。
いまさらながら大きな存在であったと思う。
「ありがとうございました」。


映画以外の彼女の人生を知りたくて、本を購入。
















『そしてAKIKOは・・・ ~あるダンサーの肖像~』、
今日の映画を観ようと思った一番の理由は、
羽田澄子さん監督作品だからである。
『安心して老いるために』をここで観てから知った、
高野悦子さんと同じく、コツコツと自分の仕事をしている女性である。
1926年生まれ、今年87才の羽田監督。
今なお、お元気で創りつづけていらっしゃることがわかり、嬉しい。























そして、もう一人、素晴らしい人生を歩んだ女性を、今日知った。



アキコ・カンダ(1935~2011)。
病に倒れてもなお舞台に立つことだけを考え、
死の間際まで踊り続けて、最後の日を迎えた女性。
彼女の様々な作品が一つひとつ丁寧に紹介される。

彼女の映像を眺めながら、ふと、自身と対話をしている自分に気づく。
彼女の踊る様、生き様が、様々なメッセージを発信してくるのだ。

ちょっと歯ごたえがある食事をするみたいに時間がかかるけれど、
観た後まで心に残る、そんな映画だった。

好きなことを人生の仕事に選びつづける、とはどういうことか、
そのすざまじい生き方を映画は伝えている。
そこには、自ずと高野悦子さんや羽田澄子さんの生き方も
重なって見えてくるのである。




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