まつりの前半の2日間は「ほおずき市」。
毘沙門天善國寺前などで、
商店会の人たちがほおずきの鉢を売り、
神楽坂通りには、ずらりと屋台が並ぶ。
各屋台では、神楽坂で営業している飲食店が、
この2日間だけの特別なメニューで、もてなしてくれる。
ワインの店、和食、中華、本当にさまざまである。
さすがに毘沙門天の虎さんも落ち着かない表情?
NPO粋なまちづくり倶楽部は、
「浴衣でコンシェルジェ」として、
希望者に、浴衣の着付けサービスと街案内をしている。
始めてから、今年で、ちょうど10年。
ほおずき市の恒例のイベントになった。
毘沙門天の横から歩き始めて、
神楽坂の街が誕生した14世紀頃の話から始め、
江戸、明治、大正、昭和、平成…と重ねられた
街の歴史を紹介しながら、
坂道あり、階段ありの起伏にとんだ裏道を
案内していく。
ついこの間まで花柳界だった場所、
黒塀と石畳の路地は、芸者さんと旦那衆しか入れなかったという。
終点は、今は移転してしまってもうなくなった行元寺という寺のあと。
ここは、神楽坂の花柳界の発祥の地で、
今も小さな公園としてのこされている。
神楽坂の熱気は、街を愛する人たちの思いと
それを感じてくれる来街者たちの思いが重なったとき、
生まれるのかもしれない。
そう信じることができた、私にとっても、ホットなホットな夜だった。
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