2013年6月6日木曜日

京橋ブリヂストン美術館から、新しいスポット「東京スクエアガーデン」まで歩 く

昨日の、「夏目漱石の美術世界展」では、
美術を愛する漱石の姿が、強く心に残った。

6月9日まで京橋のブリヂストン美術館で開催中の、
「Paris、パリ、巴里-日本人が描く1900-1945」展では、
漱石と同時代の画家たちを扱っている。

早速出かけて行くことにした。



















1900年のパリ万博をきっかけに、
絵を学ぶために多くの日本人がパリへと渡るようになる。

黒田清輝、浅井忠、岡田三郎助等、
明治という時代に、日本の洋画の黎明期を築いた画家たちが
印象派の技法を必死で学んでいた時期。

1900年、33才だった漱石は、英国留学へと旅立ち、
パリにも立ち寄り、そこで多くの芸術作品に触れていた。





















ブリヂストン美術館…
学生時代には本当によく来た美術館だが、
そのころとはすっかり変わって、空間は新しくなっていた。

しかし、
併設展示の、フランス印象派のコレクションは慣れ親しんだ絵画ばかりだ。

懐かしい思いで、それらを眺めてから、
ミュージアムショップで本や絵葉書などを求め、













美術館を後にした。




京橋といえば、ここ数年、再開発の工事が大規模に進んでいた。
銀座から日本橋まで中央通りを歩くと、
塀で囲まれた工事中の場所ばかりが目についていたが、
もう落ち着いたのだろうか。



新しくお目見えしたビル!
4月18日にオープンしたそうである。
「東京スクエアガーデン」。

緑がビル街にやわらぎを創り出してくれている。

周囲の歩道のゆったり感や、
吹き抜け・通り抜け空間のおおらかさが嬉しい。





 






 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ここは、もとは片倉製糸紡績株式会社(現片倉工業)の
本社ビル「片倉館」があったところ。
京橋・明治屋と同じくらい古い西洋建築の建物だったが、
老朽化のために2009年12月から建替え工事が行われていた。

旧ビルに使われていたメダリオンが鍛冶橋通り側に
展示されている。




京橋という地名は、
現在の銀座と京橋地区の間にある、首都高速道路の下に
「京橋」という橋が架かっていたことからくる。
江戸時代、日本橋から京に向かって出発すると、
最初に渡る橋、ということで「京」橋の名がついたという。

歌川広重も描いたように、橋の姿は日本橋と並ぶ名橋だった
らしい…。
川は昭和34年に埋め立てられ、その時に橋も撤去された。

京橋跡には、「京橋の親柱(1875年造)」や
「江戸歌舞伎発祥の地」の石碑がある。








































高速道路という、現代の橋の下から銀座方面を見やると、
ネオンが輝きだし、夕暮れが迫っている。



















梅雨はどこへ行ったのか。
今日もあまり湿気のないからりとした天気だった。
やはり、冷たいワインでちょっと喉を潤してから帰ることにしよう…。





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