今日は、台風の影響もあり、雨が降ったり止んだりのお天気。
「仏像半島―房総の美しき仏たち」
そのポスターのタイトルを見たときから気になっていた
展覧会を観に、千葉市美術館へ思い切って出かけた。
会場に入るなり、まず迎えてくれたのは、
龍角寺(印旛郡栄町・天台宗)の薬師如来坐像(飛鳥時代後期作)。
旧山田寺の仏頭や法隆寺夢違観音にも通ずる
「白鳳仏のアルカイックスマイル」に、
ここで出合えるとは思わなかった。
衝撃だった。
鎌倉期は、三浦半島と房総半島は水路で通えば近い距離、
鎌倉幕府からの影響もあり、房総の仏教美術が熟していたことは想像できる。
しかし、飛鳥や平安の時代にも、このような洗練された仏像たちが
いらしたとは…。
都の地と離れた粗野な自然の中で暮らす人々を包み込むような、
おおらかさや温かさも、あわせて感じながら、会場を進む。
東光院(千葉市緑区・真言宗豊山派)の「伝七仏薬師如来挫像」は
33年に一度しか開帳しないそうだが、今回展覧会のために特別に
開帳されたという。
それも驚きであった!
当時の人々の祈りのこころがストレートに伝わってきて、
感動は続いた。
千葉市美術館(平成7年オープン)の建物は、
昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物を
保存・修復・改修されたもの。
建設省設立50周年記念事業「公共建築百選」にも選ばれている。
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