小田急線・祖師谷大蔵の駅で友人たちと待ち合わせ、
以前から「行きたい行きたい」と言い続けていた鰻屋さんへと急ぐ。
先月は1ヶ月間、母の看護に明け暮れ、
今月は、私にとってとても大きなイベントがひとつ片付いた。
このへんで、ちょっと一息つきたい。
友人たちとの日程調整もうまくいき、
今日、飛んでいくことになった。
目的の鰻屋さん「うな鐵」に到着した。どこの商店街にもありそうな、さりげない入り口。
さて、何が待ち受けているのか。ちょっとドキドキしながら、中へ入る。
カウンターの上にある、お品書きを見上げた。
書いてあることがよくわからない。
手元の説明書きを読む。
かま…かまを圧力釜でやわらかく蒸したもの
ひれ…しっぽとヒレをニラと一緒に巻いたもの
くりから…背中の身の白焼をわさび醤油で
串巻…腹身をパリッと塩焼で
白ばら…皮をはいだ鰻のお肉
ばら身…あばら骨の付け根の部分
鰻の頭から尻尾まで、あらゆる部位を料理して食べさせてくれるだ。
しかし、それぞれのお味は???
何度も通っている友人にオーダーはお任せすることにした。
串焼の、ばら身(塩)、白ばら、きも、くりから、ばら身(たれ)と続く。
どれもとても美味しい。
骨のからあげ、これはやみつきになりそう。
次は野菜(銀杏、獅子唐、椎茸)の串焼。
どれも忘れられない美味しさである。
次に、串焼のひれも試す。
美味しかった。
ひきたての山椒もきいている。
そして、最後はこれ。
満足。
そのひとことに尽きる。
職人としての素材を選ぶ目、
さばき方、焼き方、味の付け方などの料理の腕、
すべてがそろっていてこその品々。
ごちそうさま。
今日は、友人が頼み込んで、
持ち込みのお酒(ワイン)を許してもらえた、と聞いて驚いた。
気取ることもなく、媚びることもなく
注文したお皿が次々に、気持ちよく出てくる。
愛される理由は、「味」だけではない。
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