昨年、根岸の西蔵院でお茶席を持たせていただいて以来、
下町方面に親しみを感じて、足が向くことが多くなった。
とくに浅草は詳しくなればなるほど奥深く、
親しみやすい気取らない顔を見せてくれる。
「新春浅草歌舞伎」も観なくては。
そんな気持ちでいた。
昨年11月にインターネットで、
午後3時半からの第2部のチケットを押さえてから、
今日の日を楽しみにしてきた。
銀座線浅草駅で降り、
雷門から仲見世を通り、浅草公会堂へと急ぐ。
迎えてくれる新春の飾りつけに、だんだん気分も盛り上がる。
市川猿之助演じる「博奕十王」は、創作舞踊で、
閻魔大王や鬼たちと博奕うちの滑稽味あるやり取りが
新春らしいなごやかさを演出してくれる。
猿之助の身の軽やかさが心地よくて、いつまでも見ていたい気がした。
「恋飛脚大和往来 新口村」では、
片岡愛之助の「忠兵衛」と中村壱太郎の「梅川」の
雪の中の道行がひたすら美しく、哀しかった。
歌舞伎舞踊の「屋敷娘」「石橋」。
とくに「石橋」は先日能舞台で見たところなので、
比較しながら見ることができ、楽しかった。
浅草寺境内を眺められる休憩室には、お茶の自動販売機もあり、
とても庶民的な空気が流れている。
とても庶民的な空気が流れている。
浅草歌舞伎の印象は、「親しみやすさ」の一言に尽きる。
外へ出てもお店が多く楽しい気分が続く。
お土産には、「亀十」に立ち寄り「松風」を買い求めた。
次回もまた、ふらりと来てみたい、浅草歌舞伎である。
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