「鰻が食べたい!」
病人と老人相手に、うす味でやわらかいものばかり
食べていたせいだろうか、突然そう思った。
友人に付き合ってもらって、銀座5丁目の「竹葉亭」へ。
13時少し前。
あまり待つこともなく、2階の席へ通された。
うな重と、きも吸を頼んだ。
たれは、甘さがちょうどよくさっぱりした感じ。
願いが叶って満足まんぞく…。
食後は、西五番街のナカジマアートへ。
97才を迎えてもなお新作を発表し続ける画家・堀文子さんの
個展を拝見。
小さなギャラリーの中は、ファンと思しき女性たちで
溢れていた。
外へ出ると、今日は快晴。風も気持ちよい。
ならば歩きたい。
と、いつものように散策モードになった。
新橋方向に歩いてみる。
銀座には、漆器の店や盆栽の店、和小物の店など、
眺めているだけでも楽しいお店も多い。
ビルのまにまに、古いものが突然現れて、
不思議なタイムスリップをすることもある。
何よりも、うれしいのは、和菓子屋さんや甘味処が多いことである。
今日は、「立田野」のあんみつが食べたくなり、7丁目へ。
ところが、「とらや」と「源吉兆庵」のあいだにあったはずの店が
なくなっていた!
もう「立田野」の味は銀座では味わえないのか。
残念。
しかし、気をとりなおして、
ここまで来たのだから、8丁目の「萬年堂」を訪ねようと思いつき、
中央通りを渡り、三原通りへ入ってみた。
あったはずの場所にない!
しかし、こちらは5丁目への移転であった。
新しい店舗は、コアビルの1階、あずま通り側にあった。
新装開店は先月のことだという。
地下鉄銀座駅に近くなって、こちらの方が便利とも言えるが、
古い店舗のたたずまいが、とても懐かしい。
気になっていた「喜のつゆ」という、蕨粉と葛粉と黒糖を使った
お菓子を買う。
期待通りの優しいお味で、
西一番街の「「うおがし銘茶」で求めた抹茶「ことのは」と
とても相性がよかった。
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