母と共に、八千代中央駅下車。
陽射しが春のようにぽかぽかと暖かい。
いつもは、ついつい母をせかしていることが多いのだが、
この暖かさのせいか、ゆっくりと母と歩くことを楽しめた。
今年の年末は、「のんびり過ごしたい」と、
あえて予定を入れないようにしていたこともよかったにちがいない。
この「月に1回の通院」が5年近く続いている。
住まいの周りにも、内科のクリニックはたくさんあるのに、
なぜ時間も交通費もかけて隣の駅まで行くのか、と問われれば、
通院は母の運動を兼ねているから、と答えていた。
「でも、この場所を選んできたのは、それだけではない」。
今日、改めて思った。
Hクリニックの待合室では、
ゆったりと腰かけられるソファ、壁に掛けられた絵、
母の相手をしてくれるペッパーくん。
待つ時間も心を癒す装置が整っている。
何よりも、クリニックの医師とスタッフたちのやわらかい物腰がありがたい。
月に一度のこの時間は、いまでは生活の節目をつくる行事のようになっている。
診療終了。
次は、隣の調剤薬局(ここの薬剤師さんたちもやさしい!)。
「ありがとうございました~」の声に送られて外へ出る。
左を見ればすぐに、クリニック、薬局の並びに
洋菓子店があり、
レストラン「カフェ・コンチェルト」がある。
今日は、検査のために朝食をぬいてきたので、ここで食事をすませよう。
通りを渡って、向かい側の歩道を歩けば、花屋さん。
赤い実をつけている街路樹のはなみずきは、
季節ごとの表情が楽しい。
花屋さんの隣にはケーキ屋さん。
駅前にはもう一軒イタリアン。
歩道の幅は、車道よりも広く、安心。
車椅子や歩行器を使って高齢者がゆっくりと歩ける。
電車に乗る前に、「白妙」で買うのは、お土産の和菓子。
来年もこうして、たくさんの人やモノに元気づけてもらいながら、
母との日々を過ごすことになるのだろう。
年の瀬、母と私をとりまくものに、あらためての感謝を贈る。
いつも本当にありがとう。
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