銀座・泰明小学校の前から「泰明通り」という
飲食店が並ぶ路地を入っていくと、
「カンティーナ シチリアーナ 6丁目店」がある。
以前から気になっていた店だ。
「シチリアのワインは夏に似合う」。
たまたま暑い日に冷えたシチリアの白を飲んで
「美味しかった~」という強い印象があるだけなのだが、
なんとなく自分の中に、そんなイメージが出来上がっている。
夜6時少し前、まだ空が明るいこの時間から
ワインをいただけるのは、ちょっと贅沢な気分。
予約していた2階の席に座ると、
窓から、ちょっとアンニュイな魅力のある路地を
眺めることができた。
ソムリエバッジをつけた男性がすぐにメニューを持ってきてくれる。
この店を選んでよかった。
レモンやアーモンドを活かした味付け。
ワインは、グラスで飲める種類が多いのが嬉しい。
グラス3杯で止めておくつもりだったが、
「本日のおすすめの1杯」というところに
目がとまり、もう一杯。
濃厚な味わい。言うことなし。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画、
「シチリア!シチリア!」で見たシチリアの風土は、
イタリアでありながらイタリアとはまたちがう、
空の突き抜けるような青と赤い土が印象的な
「異国」だった。
しかし、その異国も、映画で、子供の目を通してみせられると、
親近感を覚える。
同じように、日本にいながら、
ワインや料理を通して、
彼の地の風土や文化を身近に感じられるとは、
なんとしあわせなことだろう。
先週末の「梅雨入り宣言」から
ずっと降り続いていた雨がやんで、
夜風も気持ちのよい日だった。
しかも満月。
「明日もいいことありますように」。
0 件のコメント:
コメントを投稿