2013年9月19日木曜日

根岸の里散歩(1)・西蔵院周辺


JR鶯谷駅南口を出て言問通りを渡り、うぐいす通りを進むと、
通りに面して左側に、「西蔵院」というお寺がある。











すっきりとしたモダンな本堂と美しいお庭が
とても印象的なところでるある。
お茶会やイベントで何度か足を運んだことがあるが、
今回は私自身がお抹茶の席をもつことになった。

お茶室を拝見し、ご住職にお話を伺ったあと、
この地域に気持ちがなじむよう、少し歩き回ってみることにした。


上野の寛永寺の裏手にある、この谷地は「根岸の里」と呼ばれている。

上野輪王寺宮公弁法親王が京都から取り寄せた鶯100羽を
放ったとの伝承があることから「鶯の里」とも言われる。

これまで、鶯谷駅を降りて、寛永寺の方向に向かい、
国立博物館へ行くことは何度もあったが、根岸方面の散策は初めてである。


まずは、「うぐいす通り」をきょろきょろしながら歩いてみた。


歩けばすぐ、おせんべい屋さんやかりんとう屋さんがこ見つかるのが、
下町っぽくてこころが浮き立つ。







 
 
植木鉢に囲まれた町家を見つけると、つい立ち止まってしまう。



























そして、最後に茶会で使う和菓子をさがして、
老舗「竹隆庵 岡埜」へ。
「こごめ大福」が、店の一番の売りのようである。









































江戸庶民の間で喜ばれたお菓子に「こごめ餠」があり、
ある時、根岸の里の茶屋がこの餠に餡を入れ、
上野輪王寺宮公弁法親王に献上したところ、
お誉めの言葉をいただき、これを「こごめ大福」と名づけられた、
との説明があった。















































茶席では、せんべいや大福とはいかないけれど、
いろいろ買ってみた。
お店の人と話したかったから、ということもある。
みな、自分の店の品にとても誇りを持っているのがよくわかった。

土産物は、地図と絵葉書と菓子。
ほんの1時間くらいの散策のあとは、まるで小旅行のあとのような
ありさまになった。




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